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2018年2月27日火曜日

義元左文字 新仮説


【新仮説】

義元左文字  『信長、段階的磨り上げ』

現在の打刀の左文字には目釘穴が二つあり、
太刀時代の名残と思われる茎尻側の穴を基点に復元想定を展開。

すると意外にも二尺四寸五分の刀姿が現れてくる。


従来、二尺六寸の太刀と伝わる左文字。
この古伝とは異なる長さは如何なる理由なのだろうか。

二つ目の穴を太刀の名残、あるいは打刀の控え目釘としたものか。
様々な可能性が浮上しました。


それを紐解く鍵は、信長によって施された金象嵌。
信長は義元討取りの際、実は「尾張守」ではなく、「上総介」を称している。
本来ならば、上総介が象嵌されるのが自然である。

ここから憶測を広げるならば、
上総介時代に二尺四寸五分の磨上げに留め、その後、
尾張守として地位を確立した際に改めて打刀として現在の長さに磨り上げ、
金象嵌を施したのではないだろうか。

信長の官位、刀身の長さの変化、そして戦闘様式の進歩等、
様々な要因が密接に繋がっていると思われる。

金象嵌と目釘穴が問いかける謎は多い。

作図:水木良光












展開がありましたら随時更新していきます。





ではまた次回!!




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