こんにちは!『現代の武士』こと火縄銃男子しょうへいです。
火縄銃の射撃競技選手だったり、伝統工芸品の販売をしたり、 小学生くらいのお子さん向けにダンボール甲冑教室をしたりしています。
前回投稿した内容の続きからです。
まだお読みになっていない方は、ぜひ目を通していただけますと幸いです。
前回の投稿
過去の失敗談 前編
この記事では、過去に起きた失敗談について書いていきます。
思い出すと怖い気持ちが蘇ってきます。
僕の中でもまだ完全に克服できているわけではありませんが、二度と同じ過ちを起こさないという決心のもと、あえてさらけ出していこうと思います。
希望からの絶望
当時『クラウドファンディング』は、必死に資金調達をしていた僕にはとても魅力的で、大きな可能性を感じた手段の一つでした。
僕自身、SNSでの発信に注力し始めていたこともあり、ネットで支援を募ることで簡単に資金を集めることができると信じ込んでいました。
クラウドファンディングについて調べるほどに可能性を感じ、
「これならなんとかなる!」と舞い上がっていました。
それはまるで「クラウドファンディング=お金のなる木」のように見ていたのだと思います。
でもそれはとんでもない勘違いでした。
今振り返ってみても、ほんとうに愚かです。
そして僕はクラウドファンディングの本当の意味を知らないまま、プロジェクトを立ち上げていくのでした。
過去のクラウドファンディングの詳細
【2020年4月1日】
人生初のクラウドファンディングに挑戦しました。
開始の2週間くらい前から、SNSでそれとなく発信を始めました。
僕と繋がっている方々へ向け「応援していただけたら嬉しいです!」と、当たり障りのない内容でした。
なぜ「それとなく」、「当たり障りのない」発信だったのか。
前述したクラファンへの認識の甘さに加え、
当時はまだ、「お金をいただくこと」や「支援を受けること」に対してのマインドブロックがあったからだと思います。
でもそれは遠慮ではなく、単に自信が無いことの裏返しだったのだと今ならはっきり言えます。
【2020年5月31日】
クラウドファンディング終了
目標金額200万円に対し、結果は175,000円。
達成率はわずか8%でした。
思い描いていた結果とのギャップに打ちのめされました。
僕のやろうとしていることに価値なんて無い。
だから成功しなかったんだ。
そんなことを考えるほど自信も無くしました。
でもこの結果が、当時の僕の価値であったことはまちがいないと思います。
認識の甘さ、自信の無さ、覚悟の不足。
全てにおいて未熟な僕を数字で如実に表していたと思います。
失敗から学んだこと
当時は、思うように支援が集まらないことの理由を「認知が少ないから」だと決めつけていました。
しかしそれは大きな勘違いです。
僕に足りなかったのは「信用」でした。
いくら志が高くとも、義があろうとも、 全く知らない人に命を預けようと思わないのは当たり前です。
お金は命です。
限られた人生の貴重な時間を使って得ているものを、知らない誰かのために使うというのはなかなかできないことです。
だからこそ、当時支援してくださったみなさんには感謝の気持ちが強いですし、当時より今の方が有難みを強く感じています。
クラウドファンディングのことを勉強すればするほど、ご支援をいただくことの大変さを知ることができました。
クラウドファンディングで目標金額に到達しなかった当時は、支援してくださった方全員へ全額返金して、いっそのことなかったことにしよう!と考えたこともありました。
ただ、そんな状況でも、支援をしてくださった20名の方々が僕を励ましてくれました。
本当に救われました。
資金が集まらなくともジャパンエキスポには出展するつもりでいましたが、結果として、コロナの影響でジャパンエキスポには行けなくなってしまいました。
しかし、資金が集まらなかったことも、フランスに行けなかったことも誰一人として責める人はいませんでした。
むしろ「中止になったことで、また来年までの準備期間が延びたね」
と言ってくださる方もいました。
この方々のおかげで、目標をあきらめず活動を続けることができました。
応援してくれる人、信じてくれる人が1人でもいるならば、どんな逆境でも乗り越えたい!乗り越えなきゃ!と思えるようになりました。
お金に対する考え方や、感謝の気持ち、取り組む姿勢など、多くのことに気付き、学ぶことができた経験になりました。
恐怖心との戦い
2021年のジャパンエキスポもコロナの影響で中止になってしまいました。
この時は早い段階で中止が決定していたので、特にクラウドファンディングの動きもあえて行わずに静観しておりました。
しかし、この中止の連絡にほっとしていた自分がいました。
またクラウドファンディングで失敗するかもしれない。
一度大きな失敗をしたことで、トラウマになっていました。
チャンスとしか捉えていなかったフランス行きが、こんなにもストレスになるとは思ってもみませんでした。
時が流れるのは早く、あっという間に2022年です。
今年はまだ中止の連絡はありません。
おそらく通常開催すると見込んでいます。
正直、去年よりも恐怖心が強まっています。
なぜなら今までで一番準備を整えて臨んでいるからです。
2年前のはじめてのクラウドファンディングの時と比べると、Twitterのフォ ロワー数は約10倍になりました。
認知が多いから良いというものでもありませんが、今までの毎日投稿の中で、日頃のありのままの姿を見てフォローしていただけるのはとても嬉しいですし、純粋にモチベーションにもなります。
「伝統屋 暁」としての活動実績も日々積み重ねてきました。
雑誌やテレビなどに取り上げていただいたことで、今まで以上に素晴らしい商品であることを自信を持ってお伝えすることが出来ます。
クラウドファンディングのこともたくさん勉強しましたし、僕自身が誰かの支援をすることで応援する側の気持ちも経験することができました。
しかし不思議なことに、クラウドファンディングに失敗しないように準備をすればするほど「また失敗したらどうしよう」という恐怖心が大きくなるのです。
ですが、クラウドファンディングのスタートまであと14日です。
いつまでも怖がっていては前に進めません。
ここまできたら、腹をくくって全力で今回の挑戦を全うします!!!
次回の投稿は、本番直前(スタート前日)の投稿になります。
僕の今回のプロジェクトへ懸ける想いを、そのまま全力で伝えていきたいと思っております。
ぜひ楽しみにお待ちいただき、引き続き読んでいただけますと幸いです。 (うおおおおおお!!!緊張してきました!!!!!!!!)
令和4年 4月1日
佐野 翔平